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秋の精
  月夜に抱かれて
  流れ来る時間は
  水面の上を滑っていく

  微かに揺れる葉音と
  淡い月明かりの下
  私はただ一人洗われいくようで
  そっと瞼を閉じる

  ゆらゆらと昇華されゆく魂が
  秋の精へと生まれ変わる時
  様々な思いは 散り散りに流れて

  あとは 静かな祈りだけが
  明日の空へと湧きたっている






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