困惑の冬
寂しがりやの冬たちが 陽ざしのわきで ほの白い息を 力なく吐いている 白く包まれてく あなたと私の距離も じわじわと膨らんで進化できずに 心はまるで真空地帯みたい 時間という確かな法則は 二人の刻んだ心のリズムを狂わせてゆくばかり こんなに近くにいるのに あなたの声がどんどん遠くなっていく 私の中から どんどん遠くなっていく