夏の風
夏が吹いてくる どこかで君に触れた風が 私を通り抜けて どこかで君に触れた風が 髪に耳に唇に戯れては 私を泣かせる 今すぐ君の元へ行けるなら 間に合うかも知れないのに 吹きくる風は どこまでも君とは違う方へと たなびいて 空高く薄れゆく君の記憶